マンガ『雲盗り暫平(くもとりざんぺい)』を読んで水に沈む木があることを学ぶ

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もし、無人島に取り残される羽目になったらどうしますか?
誰かが見つけてくれるまで耐えるか、それとも脱出を考えるか……諦めるのも一つの手かな?

 

もし脱出することを選んだとしても身一つで泳ぎだす、というのは自殺行為ですね。目視出来る距離に島影が見えるというのならまだしも、周りに一面が海、という状況では溺れてしまうのがオチです。

最低でもイカダくらいは用意しておきたいところですが……その場合の材料となる木、実は意外な事実が隠されているのです!!(ババーン)

その驚くべき事実をとある懐かしのコミックからご紹介しましょう。

 

『雲盗り暫平(くもとりざんぺい)』 著:さいとう・たかを先生
1983~1988年リイドコミック(リイド社)にて掲載。SPコミックス全34巻。

 

あのゴルゴ13の作者さいとう・たかを先生による名作の1つ、『雲盗り暫平』。

言ってみれば江戸時代版ルパン3世といった感じで未だ人気も根強い作品です。
大岡越前など実在の人物も多数登場しており、若い方にも読んでもらいたい作品ですね。
さてそんな雲盗り暫平、名前の通り、雲すら盗んでしまうという異名を持つ忍びあがりの盗人で様々な神業を披露しています。

個人的にはルパン3世VS雲盗り暫平という作品があったならばコナン以上に夢中になるのは間違いないのですが、そんな暫平すらを驚かした存在がありました。

それはなんと……木です。

 

ルパン3世とも互角に渡り合えそうな暫平を脅かせたのは1つの木でした。

 

その木の名前は、シャム・ローズウッド。

 

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単純にローズウッドとも呼ばれますが、日本名では紫檀(したん)と言います。

 

日本では、木材としてタンスなどの家財に使われることが多く、銘木【めいぼく:主に稀少な杢(もく)、希少価値のあるもの】の1つとしても知られています。

 

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しかしこの紫檀、他の木にはあまり見られない特徴を持っていることでも有名です。

 

それは、「水に沈む」こと。

 

 

材質
熱帯産の堅く重い樹種で、三大唐木のひとつ。心材は重硬で緻密。気乾比重は0.82–1.09従って水に沈むものもある。重硬なため、乾燥・加工性にやや難があるが、美しい仕上がりが得られる。虫や菌に侵されにくく、耐朽性は極めて優れている。材にかすかなバラの芳香がするものが多く、ローズウッドと呼ばれる。

用途
その木材は銘木として古くからよく知られ、古くから工芸材料として利用されている。また、正倉院宝物の唐木細工でも多く見られる。家具、仏壇、仏具、床柱、床框、装飾、楽器、ブラシの柄などに使われ、特にエレキギターの指板材としては最も人気がある。

参考文献:wikipedia

 

 

木と言えばイカダだったりとか、あるいは漂流者が掴まっている丸太だとか、とにかく浮きとしてのイメージが強いですよね。

 

しかしこの紫檀は、場合によっては水に沈みます。その理由は、紫檀の比重が1を越えてしまっているからです。

木が水に浮かぶのは軽いためであり、その場合の比重は1を下回っています。しかし紫檀の場合は重く、比重も1を越えていることがあるため、沈んでしまうというわけですね。 比重が1を越えていなければ水に浮かぶ紫檀もあります。

 

水に沈むのは何も紫檀の専売特許というわけではなく、他にも黒檀リグナムバイトウバメガシといった木もやはり重く、水に沈みます。 もしあの東日本大震災のときのような津波が起こり、とっさにしがみ付いたのがこれらの木材だったら……答えを言うまでもないですね。

 

紫檀や黒檀は銘木であり、家財以外の形で日本国内で目にすることは少ないでしょう。

 

しかしウバメガシは日本国内でも生えている木であり、実は備長炭の材料としても有名です。

 

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イカダを作ろう!と考えたとき。

見た目で木の種類がわかる人は少ないと思いますので、木材とする予定の木は、ひとまず、水の上に浮かべてみましょう。作ってしまってから、ああーーー!というのは残念すぎます。

 

いきなり津波か何かで流されてしまったとき。

そんなときに木や木材の違いを見分けることは難しいでしょうが、何も知らずに掴んだ木が沈んだら、パニックになってしまいます。せめて「木は必ずしも水に浮かぶとは限らない」、この事実だけは覚えておき、木を過信しないようにしましょう。

 

POINT サバイバルポイント

水に沈んでしまう木がある。

Written by: ゲストの極みまとめ

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