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架空歴史マンガ3選|マニアな視点でおすすめする(隠れた)名作ランキング

[WRITER] ダクトテープ

 

人間最大の武器、それは想像力。

何かと窮屈な日々です。ストレスも溜まることでしょう。なかなか出口も見えません。そんな時こそ、想像力が武器になります。想像力は自由です。自分の好きなことを想像すれば、癒されることもあるでしょう。何より、人間はこれまで多くの困難を想像力でブレイクスルーしてきました。

というわけで今回は、架空歴史漫画を3つご紹介します。想像がいっぱい詰まった架空歴史漫画を読んで、現状を打破しようではありませんか!

 

架空歴史漫画ランキング2「国境のエミーリャ」

著者:池田邦彦

協力:津久田重吾

掲載誌:月刊少年サンデー

出版社:小学館(単行本3巻まで発売中)

 

あらすじ「国境のエミーリャ」

ポツダム宣言を拒否し本土決戦後に敗戦、戦勝国に分割占領された挙げ句、冷戦の影響で東西分断された架空の日本が舞台。1962年の東京には東西をわける国境の壁が築かれ、行き来は禁じられています。しかし、家族に会うため、信念のため、西側への亡命を望む人々は後を絶ちません。

表向きは駅の人民食堂の給仕係、その真の姿は亡命希望者を助ける「脱出請負人」である女性・杉浦エミーリャを主人公に、「もしもの東京」を描いた仮想歴史活劇。

 

おすすめポイント「国境のエミーリャ」

人が「もしも」を想像するのは、日常と異なるシチュエーションに惹かれるからではないでしょうか。しかし「もしも」というのは、もしかしたらあり得るということで、今現在の生活と全く繋がりが無いというわけではありません。歴史のボタンの掛け違いで起こり得た悲劇もあれば、千載一遇で成し遂げられるはずだった偉業もあるわけです。

この作品に描かれる日本の姿も、あったかもしれない「もしも」の一つ。そして、私たちの選択によっては、これからあるかもしれない未来の「もしも」の一つなのかもしれません。

 

架空歴史漫画ランキング2「パレス・メイヂ」

著者:久世番子

掲載誌:別冊花とゆめ

出版社:白泉社(単行本全7巻、番外編2巻)

 

あらすじ「パレス・メイヂ」

明治時代の日本によく似たとある国。宮殿「パレス・メイヂ」に君臨するのは、先帝である明慈帝が第一皇女・彰子女帝、16歳。御園子爵家の次男・公頼は、没落した実家のために修学院中等科在籍の14歳ながらに宮中にあがり、侍従職出仕として働くことを申し出ます。

ある事件をきっかけに彰子の信頼を得た公頼。彰子はしだいに年相応の振る舞いを公頼に見せるようになっていくのでした。

 

おすすめポイント「パレス・メイヂ」

何と言っても、やんごとなき彰子様のりりしさ、愛らしさがこの作品の魅力。「彰子様尊い」という感情だけで一気読みして、もう一周いけます。夢と希望と妄想をてんこ盛りにできるのも、架空史の良いところ。

一方で、その気にさせてくれるだけの説得力ある設定も大切です。雅やかに描かれる衣装や宮中行事は、物語の舞台となる「パレス」に奥行きを与え、ひいては彰子様の存在感をより生き生きとしたものにしてくれています。

格差ロマンス・・・宮中のあれこれ・・・そして彰子様の尊さ!うっとり浸ってみてはいかがでしょうか。

 

架空歴史漫画ランキング3「九龍ジェネリックロマンス」

著者:眉月じゅん

掲載誌:週刊ヤングジャンプ

出版社:集英社(単行本3巻まで発売中)

 

あらすじ「九龍ジェネリックロマンス」

九龍の不動産会社「旺来地產公司」に勤務する鯨井令子、32歳。最近、急に視力が良くなったり、自分の知らない自分を知る人に出会ったり、身辺で何かが起こっているのを感じつつも、日常生活を送っています。そんななか、先輩社員の工藤との関係にも変化が・・・

1994年に取り壊された九龍城砦が再建されたという設定のもと、優しいディストピアを舞台に繰り広げられる「ありふれた」ロマンス。

 

おすすめポイント「九龍ジェネリックロマンス」

九龍城砦はごちゃごちゃと雑多で、不衛生で、人との距離がとにかく近い場所。そして、懐かしさを感じる場所として描かれています。たしかに、2021年現在の世界の状況から見ると、この雑多で密度の高い空間は懐かしいのかもしれません。

2019年11月にスタートしたこの作品が描く「ありふれた」日常が、再びありふれたものになる「もしも」の未来が架空史にならないことを期待します。

サバイバルポイント

ところで。

架空電車線とは、妄想上の鉄道路線のことだろうと思っていましたというか信じていました。でも、まさか「架線」の正式名称だったなんてな・・・

ダクトテープの隙自語でした。