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おすすめ!地方が舞台になったマンガ3選★コロナ禍のおうち時間をサバイブ

[WRITER] ダクトテープ

 

故郷は遠くにありて・・・

 

朝から晩まで「ステイホーム」ということで、今年のGWは帰省の予定をキャンセルされた方も多いのでは?

 

そこで今回は「地方が舞台になったおすすめ漫画」をご紹介します。

 

土地柄にクローズアップしたいわゆる「ご当地漫画」ではなく、ドラマの舞台として描かれているからこそ生活感や空気感が伝わる・・・そんな作品を選んでみました。

 

『六三四の剣』

著者:村上もとか

掲載誌:少年サンデー

出版社:小学館

単行本全24巻、ワイド版全11巻、文庫版全10巻

 

『六三四の剣』あらすじ

六月三日四時に生まれた夏木六三四。

 

剣道家の両親のもと、剣道一筋に打ち込む六三四の成長を、誕生から青年期まで描いています。

 

『六三四の剣』おすすめポイント

舞台は岩手県盛岡市。

 

1980年代の作品なので、作中とは大きく姿を変えている場所も多いのですが、それだけに懐かしい風景に出会えるかもしれません。

 

開運橋をはじめ市内を流れる北上川に架かる橋の数々、高松の池、盛岡城跡公園、岩手銀行、紺屋町の街並みが登場。

 

保育園のモデルもわかる人にはわかりそう。

それくらい細やかに盛岡市が描かれています。

 

特に、岩手山の美しさには胸を打たれるのではないでしょうか。

四季折々の風物も見どころです。

 

『瞬きもせず』

著者:紡木たく

掲載誌:別冊マーガレット

出版社:集英社

単行本全7巻、文庫版全4巻

 

『瞬きもせず』あらすじ

小浜かよ子は、サッカー部の紺野くんに告白され、付き合うことに。

 

初恋、友情、家族、将来。

どれも大切で、だから切ない、普通の女の子の物語。

 

『瞬きもせず』おすすめポイント

舞台は山口県。

具体的にここという明言はないものの、1980年代終わり頃の旧小郡町(現山口市小郡)周辺を中心に物語は展開していきます。

 

登場人物は「ぶち」「やったんよー」と山口弁喋りまくり。

 

ヒロイン・かよちゃん家の周りなど広い空の下に広がるのどかな風景と、瀬戸内海式気候による眩しいほどの光が印象的です。

 

ですが、山口市の認知度は47都道府県の県庁所在地の中で最下位(2018年調査)。

作中にも「山口ってどこ?」と聞かれ愕然とするシーンが。

 

そんな山口と「都会」の距離感を、進学・就職などの人生の選択肢とともに描いているのですが、これは山口県民ならずとも共感できるはず。

 

美しい景色とともに、「あの頃の自分」という心象風景に出会える作品です。

 

かよちゃんと自転車通学してみたかった人生でした。

 

『坂道のアポロン』

著者:小玉ユキ

掲載誌:月刊フラワーズ

出版社:小学館

単行本全9巻、番外編1巻

 

『坂道のアポロン』あらすじ

父の仕事の都合で、東京から長崎県佐世保市へ転校して来た西見薫。

 

そこで出会ったのが、川渕千太郎と迎律子。

そしてジャズ。

 

友情とジャズが、つまらないはずだった薫の生活を変えたのでした。

番外編にはBONUS TRACKとして、真の最終回となるその後のエピソードなどを収録。

 

『坂道のアポロン』おすすめポイント

舞台は、1960年代の長崎県佐世保市。

 

主人公・薫は、学校までの坂道を「忌々しい」と思っています。

一方で、坂道を軽やかに駆け抜ける友人に憧憬を抱くシーンもあります。

坂道には主人公の気持ちがつまっているのです。

 

この他にも、教会、海辺、島といった佐世保の風景には、さまざまな感情がリンクしています。

 

作者は佐世保市の出身。

ジャズという題材を含めて、育った街だからこその描写をあちこちに感じる作品です。

サバイバルポイント

本編でご紹介した作品以外にも、

  •  北海道札幌市が舞台の『波よ聞いてくれ』(著者:沙村広明)
  •  群馬県渋川市周辺が舞台の『頭文字D』(著者:しげの秀一)
  •  岐阜県岐阜市が舞台の『僕らはみんな河合荘』(著者:宮本るり)
  •  兵庫県神戸市が舞台の『神戸在住』(著者:木村紺)
  •  島根県浜田市周辺が舞台の『天然コケッコー』(著者:くらもちふさこ)

などなど、地方が舞台の漫画は数多く。

 

しばらくは漫画で帰省気分。

 

故郷のために、今はこれが精一杯。

 

みなさんの「帰らない勇気」を応援します。