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マンガ『只野工業高校の日常』を読んで感電の危機回避を学ぶ

[WRITER] ダクトテープ

 

 

コンセントの抜き差しって微妙に緊張しませんか?

なにせ、電気ビリビリですからね。

 

ここで、聖書のありがたいお言葉を。

「真理はあなた方を自由にする」(ヨハネ8章)

 

電気ビリビリ感電について知ることで、コンセントの緊張から解放され少しだけ自由になれるかも?

なれるはず!

 

ということで、とある工業高校生たちと一緒に「感電の危機回避」を学んでいきたいと思います。

 

テキストは漫画『只野工業高校の日常』

 

小賀ちさと作の『只野工業高校の日常』は、ウルトラジャンプで2019年8月号~連載開始、2020年1月に単行本第一巻発売。

もともとはTwitter漫画だったという出世魚漫画で、工業高校生のあるあるを描いています。

 

感電の危機回避は、第一話にあたる「1時間目」に登場します。

主人公グループの赤崎眞央・仙堂勝利・八坂斗真らが在籍する電気科二年生の授業内容がそれ。

 

さあ、只工生たちとレッツ・スタディ・トギャザー!

 

先生「電流が流れていると思われる箇所には絶対に手のひらで触れないように

先生「手のひらで触れると感電した際、筋肉が反射的に握り締めるので手を離すことができなくなる

 

じゃあ、どうすればサバイブできるの?

 

先生「触れなくてはならない時は必ず手の甲で

先生「そうすれば弾かれるだけで済む」

 

触ってはいけないのは分かりますが、もしもの場合は「手の甲で」っていうのは意外ですよね。

だからといって手の甲でも触りたくはないけど・・・(苦笑)

 

ちなみに、感電している人に触れる場合も「反射的に握り締める」のと同じことが起こります。

 

先生「安易に手を触れることもしないように」

先生「助けようとした側も感電するぞ」

助けようと思って身体をつかんだりすると、一緒に感電して離れられなくなるわけです。

 

じゃあ、どうすればレスキューできるの?

 

感電した人を助ける方法として、

・体当たり

・蹴りを入れる

・棒で殴りつける

を先生は推奨しています。

 

つまり、「一瞬で離れさせる方法」がいいってことですね。

 

そもそも感電って?

 

感電とは、身体に電流が通り、刺激やダメージを受けている状態を指します。

 

人間の身体は、電気信号で様々な働きの指示を出しています。

なので、身体に電流が通ると、当然その影響を大きく受けてしまうことになります。

 

もちろん、筋肉の運動も影響を受けます

 

外部から電流が流れることによって筋肉の随意運動が失われ、継続した収縮を起こしてしまうのです。

そのために、「握り締めて離すことができない」「助けようとした側も感電する」といったことが起きるわけです。

 

心臓を動かしているのも筋肉です。

電流が流れることで筋肉が影響を受けると、律動異常や痙攣を起こす「心室細動」を起こすおそれも・・・

 

よって、通電経路に心臓があれば危険レベルは上がります。

もちろん、身体を流れる電流が大きいほど危険ですし、通電する時間が長いほど危険です。

 

以下が、電流の大きさと身体への影響の目安です。

 

●0.5~1mA   ⇒ 最小感知電流で特に危険はないとされている。

●5mA      ⇒ 悪影響を及ぼさない最大の許容電流値で痛みを感じる。

●10~20mA  ⇒ 握り締めて離せなくなるなど筋肉の随意運動が失われる。

●50mA    ⇒ 疲労、痛み、気絶、人体損傷、心臓の律動異常の発生、呼吸器系等へ影響。心室細動電流、心肺停止の可能性がある。

●100mA  ⇒ 心室細動発生、心肺停止、致命的な結果になることも。

 

そして、国際電気標準会議ではこれらのうち、50mAなら1秒以内に、100mAなら0.5秒以内に電流を遮断すれば命的にはギリギリセーフとしています。

 

つまり、コンマ何秒のスピードで離脱・救助する必要があり、そうなると方法は体当たりや蹴りになってくるわけです。

 

命を救うドロップキック

 

先生がおすすめする感電からの救助方法に方法に対し、「結構乱暴なやり方しなきゃなんねえんだな」と言う赤崎。

工業の専門学科在籍とはいえ所詮はまだまだ高校生。

 

甘ちゃんですね。

 

社会に出たらな、ドロップキックなんだぞ!

 

 

どうも、感電からの救助方法はドロップキック最強というのが業界の定説のようなのです。

その理由は・・・

 

「靴底がゴムだから」

「足が地面から離れているので通電しないから」

 

なるほど! たしかに!!!

 

まとめ

というわけで、電流が流れている、もしくは流れているかもしれない場所に触れなくてはならない場合は「手の甲」で。

 

感電している人の救助は、「体当たり」「蹴りを入れる」「棒で殴りつける」。

 

なかでも、おすすめなのが「ドロップキック」。

 

万が一に備え、日頃からドロップキックの練習を!

サバイバルポイント

労働災害に限ったデータですが、感電による死亡者は5人(平成25年)。

多いと感じるか、少ないと感じるかはあなた次第。

 

もちろん、家庭にも感電リスクはあります。

 

・家電のコードが老朽化してない?

・子どもがコンセントにいたずらしてない?

・シャワーを浴びながらエレキギター弾いてない?

 

まずは、自宅での感電リスクをなくすことから!