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マンガ『日々我人間』を読んでムカデ撃退サバイバルを学ぶ

[WRITER] ダクトテープ

 

「虫」と書くと夏休みの思い出やら秋の夜長やら思い浮かんで良い感じなのに、「蟲」と書くと一気に蟲毒やら乱歩やらが思い浮かんで一気にホラー臭くなるのはなぜだ?

今回はまさに蟲の中の蟲、ムカデさんのおはなしです。

 

さて、さっそくですが。
ムカデさんを漢字表記してみましょう。

 

「百足」

 

節足動物ならではの腹部に生えた無数の足をざわざわと蠢かしながら禍々しい触覚を揺らしこちらへうぞうぞと向かってくる姿がリアルに思い浮かぶこの字面。
すっごく嫌度がアップしましたよね?

 

はい、じゃあ勇気を出して「百足」をGoogle先生に画像検索してもらいましょう。

 

ぞわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ。

 

 

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※心臓的な問題があるため、イラストにさせていただきました。これでもちょっとぞわぞわする。

 

このぞわわーな蟲は、本州・四国・九州・沖縄と国内に広く分布し、アウトドアやらサバゲーフィールドはおろか民家にも入り込むことも多く、さらには非常に攻撃的だったりするのです。

 

攻撃的とはどういうことかというと。

 

積極的に咬むわけです。
しかも毒があるわけです。
相当な痛みと腫れがあるわけです。

 

さらには、アナフィラキシーショックの危険性もあり、命も危ないわけです。
こんなぞわわーな蟲に咬まれて、命の危険にさらされるわけです!

 

なんという生理的嫌悪感。
なんというルックス。
なんという広範囲。
なんという危険度。
ムカデ・ダメ・ゼッタイ!

 

ムカデさんへの敵意と寒気が増して、この記事を最後まで読まなくてはという気になってきましたよね?

 

ということで、漫画『日々我人間』をテキストに、ムカデさんを撃退してサバイバルしようではありませんか!

 

最近の方だと、ムカデと言えば『東京喰種』かもしれませんが、アレだとムカデに勝てる気がしませんので。

 

『日々我人間』桜玉吉先生のエッセイコミック。
週刊文春に連載されていますが、桜玉吉と言ったら「ファミ通」世代には「おまえ・あいつ・べるの」の「しあわせのかたち」が懐かしく思い出される作家なんじゃないでしょうか。

ファミ通と言えば忍者増田とか水野店長とかガバスとか「べーしっ君」とか・・・懐かしい、何もかもが懐かしい・・・

「しあわせのかたち」のラストではカービィー星へと旅立った桜玉吉氏。
その後、防衛したり幽玄したりいろいろあった後、漫画喫茶での生活を経て、ついに伊豆へ移住。
漫画喫茶~移住先の伊豆での日々を淡々と綴ったのが『日々我人間』です。

 

移住したのは山奥の山荘。
そこで玉吉氏が何をしているのかと言えば、それは戦いです。
リス、カメムシ、スズメバチ、サルなど、次々と現れる侵入者たちと日夜戦っているのです。
中でも強敵がムカデ!
山奥の山荘の庭はもちろん、寝室、椅子の隙間、仕事中の足下、PCの裏と、あらゆるところにいつでもムカデがあらわれ、玉吉氏を悩ませます。

 

既にムカデに咬まれた経験がある玉吉氏。
アナフィラキシーショックのライフはもうゼロよ!な状態です。

あらゆる物陰に潜むムカデに対し、仕事中はネズミ捕獲用の粘着テープの罠や手作りの足囲いを設置、就寝時には蚊帳を使用するなどして、応戦します。

それらのうち、リーサルウエポン的なムカデ撃退法は、意外にも簡単に用意できるものでした。

 

それは熱湯です。

 

方法はいたってシンプル。
ムカデを発見したら、即座に電気ケトルで湯を沸かし、熱湯を浴びせるだけ。

 

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ムカデの性質を利用したこんなテクニックも登場。
作中では「よせる」という言葉で表現されているのですが、ムカデには縁の隙間に頭を入れるとそこに留まる習性があるのだとか。
そうやって誘導し、「よせて」動きを止めれば、電気ケトルで熱湯を沸かす時間をかせげるというわけです。

ちょっと叩いたくらいじゃびくともせずに即復活して、前進することを決して止めないところがますます不気味な、あの手強い蟲であるムカデさんが熱湯で退治できるだなんて!

 

調べてみたところ、ムカデは50℃以上の熱で退治できるそう。

一人暮らしなこともあり、作中ではケトルの熱湯を直接ムカデさんに浴びせています。
しかし、床を濡らしたくなかったり火傷の恐れがある家族やペットがいる場合、トングでムカデを掴んでバケツの熱湯に突っ込む方法が推奨されていました。

 

さらに、万が一、ムカデに咬まれた時にも熱湯は活躍してくれるのです。
ムカデの毒はポリペプチドやヒスタミンなどが含まれておりこれらは42℃以上の熱で失活します。

ですので、ムカデに咬まれたらお湯で皮膚をよく洗い流すことが応急処置になるのです。
洗い流したあとは病院へ。

 

ぞわわーな蟲、ムカデを撃退してサバイバルするためには電気ケトルを用意し、常に水を入れて湯を沸かせるようにセットしておくことでウッドボール!
または保温性の高いマグに熱湯をキープしておいても良さそうです。

ムカデ・ダメ・ゼッタイ!です。

 

そして、くれぐれも熱湯の取り扱いにはご注意を。

サバイバルポイント

ムカデは50℃以上の熱湯で撃退!