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マンガ『俺物語』を読んでイノシシに遭遇した際の対処法を学ぶ

[WRITER] メンボウ

山の中でイノシシと遭遇、あなたならどうする?

イノシシは四字熟語で知ってるくらいで実際に見たことはありませんが、迷いイノシシみたいのはニュースで見かけたりもしますよね?
私の知っているイノシシ対策の噂は、『傘を開くといい』という漠然とした情報だけが頭にあります。

 

マンガ『俺物語』別冊マーガレット(作画:アルコ×原作:河原和音)
第3巻第7話(平成24年9月号掲載話)

を読んでいるときに、イノシシと対決するシーンが出てきて、「おお?これは長年の謎が解けるときか!」と思ったワケですが。

 

『俺物語』は、別冊マーガレットで連載中の少女マンガ。
主人公の巨漢で野獣で優しすぎる男子高校生・剛田猛男くんと、そんな見た目がアレな猛男くんにラヴ全開になってしまう料理万能純粋天然系ヒロイン・大和凜子ちゃんの、少女マンガなのに男女の構図が何故か逆という異色の青春ラブコメディです。

 

3巻のこのシーンでは、
猛男くんと凛子ちゃんが誕生日のやり直しでピクニック(私には登山にしか見えなかったが)に行くのですが、ふとしたことから山で遭難してしまいます。 その途上、山の中で2人目掛けてイノシシが突進!猛男くんはイノシシと正面から対峙し、巴投げで投げ飛ばして撃退!

 

うん、それは無理だ、私には。

 

さすがに調べるまでもなく、その撃退方法は無理。イノシシを巴投げする方法とか、そういうことじゃないと思うのよ、この場合。これは猛男くん(身長2m、体重120kgの人類最強クラスの高校1年という設定)だから出来る偉業であって一般人には普通に無理な話です。

でも山には、信じられない大きさの、主(ぬし)レベルのイノシシも結構存在しますよね。中ボスみたいな。 もし、山で遭難でもしてイノシシに出会ってしまったら自分の様な凡人は生き残れるのか。

 

ここぞとばかりに、ついに自分で調べてみました。

 

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■イノシシの特性
・本土にいるのは「ニホンイノシシ」。一般的に「イノシシ」と呼称される場合は、ほぼこれ。
・成人すると、体長は100cm~170cm体重は70kg~180kg程度まで成長
・低地の森林・草原におり、水場の近くにいることが多い。
・泥浴びが好き。沼田場(ぬたば)でダニとかを落とすためにゴロゴロしている様子が、「ぬたうちまわる」、転じて「のたうちまわる」の語源。
咬む力が非常に強い。人間の骨程度なら砕く。噛まれたら大怪我、下手すれば死ぬこともある(実際に国内で死者が出ている)。
・オスには下顎に牙があり(メスにもあるが小さい)、15cmほどまで成長する。下から突き上げての牙を使った突進は強力。突進時はちょうど高さが成人の太ももくらいになるため、太ももの大動脈を切られてしまうことがある(これでの失血死が多いそうな)。
・そこそこ速い。MAX時速45kmで走ることが可能。
・幼少期はシマシマ模様で、俗に「うり坊」と呼ばれる。かわいい。

 

体長170cmって言ったら、もう普通に成人男性ですよね?
それで180kgって・・・そんなの無理ですわ。それに速い。時速45kmって言ったら、ちょうど人類最速の男ウサイン・ボルト選手と同じくらいってことです。180kgのボルトが牙を突き上げながら突っ込んでくる・・・・・・ゴクリ。

でもあれですね、乙事主(おっことぬし)様(もののけ姫のあの方です)に比べれば、まだまだカワイイものかと。目算で、体長10メートルくらいありますからね、あの方は。さすがラスボス級。

 

■イノシシの対処法
(遭遇を避ける)
・音を出す
人間ごときが自然の中に入っていくわけですから、そもそも、人間側がイノシシに気を使いましょう。当然、イノシシ側も、恐ろしい人間なんかには出遭いたくないです。クマと同じで、元来イノシシは臆病で慎重な生き物ですので、人間がいるとわかっていれば近寄ってきません。軽く音楽を流したり、談笑しているだけでも、自分の位置を知らせることができます。山崎まさよしさんばりに、僕はここにいると主張するのです。
・食べ物の匂いをさせない
イノシシは常に餌を探していますので、食べ物の匂いに敏感です。食べながら歩かない!お弁当を食べた後は、ちゃんと片付けましょう。

 

(出遭ってしまったら)
・何もしない(出た!必殺・何もしない!)。やはり野生生物の場合は、刺激しないのが一番なのは共通の模様。急に走り出したり、背中を見せるのは厳禁。イノシシを見つめたまま、ゆっくり、後ずさりして、見えなくなるまで離れていきましょう。
・イノシシ側が戦闘態勢に入っていたら、イノシシの視界を遮るようにして、ワンタッチ式の傘を開く。効果が薄ければ何度か開閉する。視界を完全に遮れる大きい黒い傘が望ましい。音や勢いに驚くわけではなく、突然に対象物を見失ったことに驚いて、恐怖で逃げ出す模様。透明なコンビニ傘だと、開いても対象物が見えてしまい、刺激するだけになってしまうので逆効果となる。
・戦闘状態に入ったイノシシには、視界を塞ぐ以外の方法はほとんど利かなくなる。物を投げたり、火を見せたり、食べ物で釣ったり、大きな音を出したりしても効果は薄い。
・万が一、突進されてしまったら、衝突の直前に横に逃げる。
・イノシシの興奮が収まるまで、高いところか、遮蔽物のあるところに避難する。

 

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『傘を開くとびっくりして逃げる』、本当だった。

 

そのことに私がびっくりだよ。

厳密に言うと、『いきなり視界を塞ぐ、対象物を見えなくする』ことが重要そうなので、「傘を開く」だけの情報だと危なかった。ちゃんと調べてよかったわー。透明傘しか持ってないわ、私。買おう、大きめの黒い傘。

傘もそうですが、遮蔽物の後ろに隠れるだけでもかなり有効なようなので、イノシシの場合は、イノシシの視界から消える、のが重要そうですね。クマとは違って、爪という武器がないので、突進できない対象物からは逃げる、ことにしているのだと思います。

 

うん、このくらいなら、私でも何とかなりそうな気がする。

このまとめ方は、あまり好きじゃないんですけど、別にイノシシ、悪くないんですよね。人間以外の天敵がいないようなので、害獣になってしまい、畑を荒らされちゃったりとかもあるので、それなりに対策は必要だと思いますけど、やっぱりそこは、人間の方が気を使うべきかなと。人間が好き勝手やってるだけだと、乙事主(おっことぬし)様も怒るよそりゃ。

 

なので、出遭ってしまっても、退治とかじゃなくて、なるべく闘わない方向で。

傘でビックリさせる作戦、大賛成です。

 

サバイバルポイント

イノシシと出遭ってしまったら、黒いワンタッチ傘を急に開いて視界を塞ぐ(透明傘はNG)