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マンガ『MASTERキートン』を読んでビジネススーツが砂漠対策になるかを学ぶ

[WRITER] ゲストの極みまとめ

皆さん、砂漠に行ったことがありますか?

 

私はありませんっ!(当然のドヤァ

そもそも日本には砂漠地帯がほとんどない為、
多くの日本人の方は砂漠を見ることなく人生を終えることとなるでしょう。(ほら、鳥取のは砂丘だから)

しかし!
世界規模で話をすると、環境破壊により世界中で土壌の砂漠化が進んでるそうです!

日本列島でも近い将来、砂漠化が進むかもしれません。
もしそうなった時に、ビジネスマンはスーツで出勤するべきか否かを含めて、掘り下げていきたいと思います。

 

マンガ『MASTERキートン』の第1巻の「砂漠のカーリマン」 で、こんなシーンがあります。

 

主人公の平賀=キートン・太一は、中国の新疆ウイグル自治区である”タクラマカン砂漠”での調査中に、現地の部族を怒らせてしまい、水も食べ物もなしで、タクラマカン砂漠のど真ん中に5人のチームごと置き去りにされてしまう。

その部族曰く、この砂漠では「2時間の命」。そしてこう付け加える、「あの背広(スーツ)の男だけはもう少し長く生きるかもしれない」。

 

この背広(スーツ)の男こそ、キートンなのです。

もう少しだけ長く生きる理由は、「長袖長ズボンは直射日光を避けられ、通気性もいい。」とのこと。

 

砂漠にスーツ伝説は、ここから始まったのだ!(言いたいだけ)

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『MASTERキートン』は、
1988年から1994年にかけて小学館『ビッグコミックオリジナル』に連載され、
単行本はビッグコミックスから全18巻で完結しています。
原作付のときの浦沢直樹先生の必勝パターンとも言えますが、

 

アーミー×サバイバル×ミステリー×ヒューマンドラマ×歴史ロマン

 

の超大作です。

主人公は、
ロイズの保険調査員(探偵みたいなもの)である平賀=キートン・太一(日英のハーフ)。
オックスフォード大学を卒業した考古学者であり、
元SASのサバイバル教官でもあるという経歴の持ち主。

 

この「砂漠でスーツ」のシーンはあまりにも有名で、サバイバル教官のキートンが言うんだから間違いないと、MASTERキートンファンの中では、「暑さ対策にはスーツだ!」と言わしめるほどの威力を持っていますが、本当にそうなのでしょうか?

 

だって、ねぇ?めっちゃ暑いよビジネススーツ?

 

私も数年前まではスーツ組でしたので、スーツの苦しみは十分に理解しています。夏にスーツとか自殺行為としか思えぬワケです。
ただただ業務効率が落ちるばかりで、メリットなんて、忙しい朝に、服装を考えなくていい、ということくらいでした。

 

結論から言うと、

 

(本物の)砂漠でスーツは、正解です。

 

しかし、ここには落とし穴があります。

 

日本の暑さには、スーツは完全に不向き。

 

この理由は簡単です。

 

気候です、湿度です、暑さの質が違うんです!

 

当たり前の話っちゃ当たり前の話なのですが、
そもそもスーツはイギリスが発祥で、日本とはまったく気候が異なります。

あぁ・・・・・・最初から・・・・・・無理があったんですね・・・・・・(遠い目

 

私も若かりし頃、旅行で地中海には行ったことがあるのですが、
真夏の陽射しの下でも、それほど汗をかきません。
暑いは暑いんですが、爽やかな暑さというか、ベタベタしないんです。

 

「こ、これが地理の勉強のときに聞いていた”地中海気候”ってやつかぁぁあああ!」

 

と感動したものです。

 

地中海と砂漠ももちろん違うワケですが、
日本の暑さと、タクラマカンのような砂漠の暑さは、要するに暑さの質が違うのです。
日本は高温多湿、砂漠は超高温で乾燥しているのが特徴です。
よって、対策すべき方向性が異なります。

 

①日本の場合

高湿度に対しての対策が先行します。
日本の夏を半袖で過ごす理由としては、ヤケドを起こすほどの高温でもないが、湿度が高い為長袖のものを着てると蒸し蒸ししてしまいます。
つまり、長袖の時点で、何も対策になってないってことです。よほど直射日光に弱ければ別ですが。

心の何処かで、夏でもスーツであることに何かを見出したかったところですが・・・・・・
あえて言おう、ムダであると!!

まぁ、最近はクールビズのおかげで、ガチスーツの方はあまり見かけませんけど。

 

②砂漠の場合

直射日光に対しての対策が先行します。
逆に砂漠で半袖を着てると、たちまち肌を露出させたところは強い陽射しによりヤケドし、熱射病などですぐに倒れてしまいます。
長袖を着ればそれを避けることもできますし、乾燥地帯なので乾燥から肌を守りつつ、ベタベタするようなこともありません。

なので、全身をしっかりと覆える長袖を着て行動するのは正解なのです。

ただし、現代社会人が好むタイトなスーツよりも、風通しのいいダボダボなスーツでかつ、黒は熱を吸収するのでシルバー色のものが好ましいでしょう。
オサレなピチスーツですと、たぶんそのまま直射日光で貫通して焼けちゃいますね、肌。

 

そう考えると、長袖・長ズボンであれば、別にスーツでなくてもいいワケですが、そもそもそういった環境の違いを把握していないとサバイバルはできないワケです。陽射しでリアルに肌が焼ける、ということ自体、我々はほぼ認識できていないことがむしろ問題なワケです。

 

何となくですが、暑いところに行くときの服装って、

 

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こんな感じのものを想像すると思うんですが、これは熱帯雨林、つまり湿度対策が先行しているもので、
やはり砂漠では、

 

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これが一番なのです!
全身を覆い、光を反射する白!(で、グラサン!)

 

というわけで、近い将来日本列島が砂漠化したとしたも安心してください!

むしろ、砂漠化するくらいになったときこそ、ビジネススーツ、いいやビジネスマンの時代が来るのです!

 

サバイバルポイント

ビジネススーツは砂漠の直射日光対策になる!
でも今の日本ではツライだけ。