マンガ『今際の路のアリス』を読んで移動手段としてのカヤックの利点を学ぶ

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こんにちは。
横浜に繋留されている氷川丸で船酔いしちゃう、ダクトテープだよ。

はじめて氷川丸を観たのは、小学生の頃。
その時すでに気持ち悪くなったけど、船酔いだなんて思わなかったよね、繋留されてるもん。
その後、バリバリ体力あって元気なお年頃に久しぶりに入った氷川丸で、船酔いであることを確信。
その頃には知床とかハワイとかで船酔いのキャリア積みまくった後だったから、疑いの余地もなく船酔いだなってすぐにわかったわけですよ。

そんな船酔いのエキスパートであるダクトテープですが、カヤックだけは認めざるを得ない!
まあ、ダクトテープくらいの船酔いっこになると、カヤックでも酔うときは酔うんですが・・・
それでも、移動手段としてのカヤックはこんなに優秀なんだよ!と船酔いをおしてでも、ダクトテープは訴えたいんですよ。

 

ということで。
今回は、移動手段としてのカヤックについて、学んでみたいと思います。
テキストは漫画『今際の路のアリス』4巻です。

 

『今際の路のアリス』は、麻生羽呂原作&黒田高祥作画の漫画。

 

アニメ化もされた「今際の国のアリス」のスピンオフ作品です。

 

主人公・小島亜里朱(アリス)と佐野紀奈(キーナ)が荒廃した京都で目を覚まし、出会うことから物語は始まります。
二人の他にも同じように目覚めた男女があらわれますが、皆、なぜここにいるのか、世界がどうなっているのか、全く記憶にないという状態。

共通点は、昨日までは東京で平凡(?)に日常生活を送っていたこと。
そして、トランプのカードを一人一枚持っていること。

トランプの意味、世界はどうなっているのか、何者かの意図があるのか、先に出発したらしいクラブのキングを持つ男の存在・・・
さまざまな謎が、不安から不安を連鎖させていきます。
そうした状態で、謎解きをしつつ、東京をめざしつつ、サバイバルしつつ、アリスとキーナが仲良くしつつのお話です。

 

いろいろあって、アリスとキーナは他のメンバー達と別行動をとることに。
キーナを人質にとられた名古屋城での死闘の後、物語は大きな転機を迎えます。
先行していたクラブのキングのカードを持つ男・茂呂と、アリス達は出会い、行動をともにすることになるのです。

 

茂呂は「任務」に従って行動していました。
「任務」とは「東京をなんとかすること」。
当然、東京へ向かうことになるのですが、そのために茂呂が用意していた移動手段が「シーカヤック」でした。

 

 

シーカヤックとは、カヌーの一種。

カヌーのうち、上部が覆われている中にあるコックピットに乗り込むタイプのものをカヤックと呼びます。
カヤックで使用するパドルは、左右にブレードのあるダブルブレードパドル。
小回りがきくようになっています。
さらに、用途によっていろいろな種類のカヤックがあるわけですが、海で乗るのがシーカヤックです。

 

シーカヤックによる移動は、すぐにその利点が明らかになります。

 

第一に、人や荷物が運べること。

突然、アリスとキーナが同行することになったため、茂呂は荷物の半分を諦めることになります。
それでも負傷して動けないキーナと、移動に必要な用具を持ち運ぶことが可能でした。
実際のシーカヤックは、荷物をつむためのハッチはそう大きくなく、濡れてしまうことが前提です。
防水バッグを利用し、荷物は絞り込む必要があるので、そこは要注意です。

 

第二に、追っ手から逃げやすいこと。

アリスとキーナは追われる身。
しかし、こちらが水上に進路を取り岸から離れた場合、相手も船を持っていない限り直接追跡することは難しくなります。
追っ手はシーカヤックに乗り漕ぎ出すアリス達を発見し発砲しますが、すでに射程圏外でした。

 

第三に、速いということ。

潮の流れを利用すれば、移動はかなり速くなります。
茂呂は、旧東海道をたどって東京へ行くことを計画していました。
旧東海道の中で唯一の海上路「七里の渡し」をシーカヤックで移動。
こうした古い海上路を把握しておくと、海の移動に役立つことがあるかもしれません。

 

最後に、道路が必要ないというメリットがあります。

この世界では、地上は荒廃し、道路は寸断されて使いものになりません。
ところが、もともと道のない海なら破壊されようもなく進むことができます。

 

その他、海の幸を採取して食べており、わりと食べ物には困らないような描写もありました。
たしかに、「コンチキ号漂流記」によるとお魚を釣って食べていたりもします。
しかし、茂呂が「慣れているから」というように、個人の技量や、水中の生物に対する知識にもよるので、基本的に水と食料はあらかじめ確保しておいたほうがよいでしょう。

 

デメリットは、ダクトテープ的にはなんといっても船酔いです。

ダクトテープはこれまで何度かカヌーおよびカヤックの経験がありますが、これらの種類の舟ではそこまでひどくは船酔いしません。
モーターボートの運転を教わった時に受けたカナディアンマッチョのアドバイスによると、自分視点で進む分には酔いにくいのだとか。

しかし、ちょっと波のあるところでゆらゆらと小休止したりしてると、ダクトテープは軽く酔います。
自分の意志ではなく、波による揺れで起こる視点移動が原因と推測。
船に弱いタイプは、ゆらゆら小休止タイムに注意されたし。
視点の置きどころを工夫しましょう。

 

あと、足をつっぱるので、足腰は結構きます。
カヌー類は乗り降りのタイミングでひっくり返りやすいのですが、特に降りる時は足腰がきてることもあるのでかなり注意されたし。
カヌー類はお尻から乗って、足から降りましょう。

海に囲まれ、河川も多く、また水運や水田への引水のために水路も充実している日本において、もしもの移動手段にカヤックなどを検討するのは大いにアリです。
日頃から、海上路や河川、水路を把握しておいたり、基礎的な操舵を身につけておくことは、サバイバルにとって有益だとダクトテープは訴えているわけなんですよ。
個人的には船酔いするから船は嫌いなんですが、それでもカヤックはかなり推せます。

 

POINT サバイバルポイント

カヤックは海の交通手段としては最適!
何らかの事情で地上の道路が使えなかった場合は選択肢として考えよう。

Written by: ダクトテープ

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